日本医科大学ラグビー部の心にあるもの

日本医大ラグビー部 General Manager, 監督
ラグビー日本代表(7人制男女)チームドクター 田崎 篤

 “栄誉は等しい” ラグビーに由来する言葉です。勝利の栄冠はボールを相手と争奪し、つないだ仲間選手へのみならず、スタッフ、応援してくださる方々皆が等しく誇るべき栄誉です。そして同じように身体を張って対戦してくれた相手チーム、スタッフ、レフリーに対しての敬意が自然に生まれてくるのが、ラグビーの力です。

 医療は医師のみならず、携わる全ての専門職の方々、救急隊、そして患者やそのご家族皆の努力で成り立つものです。そして我々医師は、健全な心身と、たゆまぬ努力により培われた知性と医術と精神力で、責任を果たしていきます。強くなりたいもの、努力を惜しまないもの、最良の結果を追求するもの、のみが責任ある立場になっていきます。

 ラグビーは強くなりたい者達の、人生の傍に存在しています。プレーをすればするほど、自らの至らなさや弱さを悔やみ、相手の強さを悟り、謙虚さや敬意が心に生まれます。そして「もっと強くなりたい」思いが弾けます。我々卒業生は、日本医大ラグビー部が安全に活動できる環境作りに最善を尽くします。

 医療の探求に終わりはありません。日々研鑽を積み、身体を鍛え、規律ある行動をとり、勉学に努め、敬意を持って社会と繋がっていく。これは我々の活動と同じです。最高の日常生活を重ねていくことが、勝利への道です。勝利は人の心を動かす力があります。では誰のために勝つのか、それは支えてくださる仲間達のために。

 強いかどうかは問いません。強くなりたい日本医大の仲間達よ、”Honor is equal” 皆で感動の勝利を分かち合いましょう。